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Appleの2008年第4四半期(7〜9月期)の利益は、これまで出されていた予測を上回る伸びを見せたが、それほど売り上げは伸びず、今後の見通しに関しては、いわゆる「チャレンジングな」状況下に、引き続きとどまっている。

 米国時間9月27日に締めを迎えた2008会計年度第4四半期の決算として、Appleは、79億ドルの売り上げがあったことを明らかにした。前年同期の売り上げは、62億ドルとなっていた。純利益は11億4000万ドルで、1株当たりの利益は1.26ドルであった。アナリストは、80億ドルの売り上げを予想し、1株当たり利益としては、1.11ドルを期待していた。

 しかしながら、今回の決算で、最も発表が待たれていたのは、非常に重要性が高いホリデーショッピングシーズンと重なる、2009会計年度第1四半期(10〜12月期)のガイダンスである。Appleは、同四半期の売り上げが、90〜100億ドルとなり、1株当たりの利益は、1.06〜1.35ドルになるとの予測を発表した。

 当然ながら、アナリストの予測値は、これを上回ってきたが、常にAppleは、アナリストが予想するよりも低いガイダンスしか出さない傾向が強い。ウォール街のアナリストは、(2009年第1四半期の)売り上げは106億ドルに、1株当たりの利益は1.65ドルに達するとの見通しを明らかにしていた。

 とはいえ、Appleの最高経営責任者(CEO)であるSteve Jobs氏は、今回の決算報告と同時に出されたプレスリリースにて、2008年の経済事情を巡って、非常に力強い声明を出し、「現在の景気後退が、Appleに今後どのような影響を及ぼすかについて、現時点では何も分からない。しかしながら、われわれは現在、創業以来、最も優れた製品ライン、最も優秀な従業員、業界内で最高の顧客に恵まれており、銀行には、まったく負債を抱えることなく、250億ドルもの現金資産を有している」と述べた。

 第4四半期中のAppleの「iPhone」出荷台数は、非常に好調であった。初代iPhoneの総販売台数を上回る、689万2000台ものiPhone 3Gが、第4四半期に販売された。しかしながら、同四半期中のMacの出荷台数は、一般的に予想されていた270万台を、やや下回るものとなる、260万台にとどまった。同四半期中の「iPod」の販売台数は、ほぼ予想通りの1100万台となっている。
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