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7月にiPhone 3Gが発売され、スマートフォン市場で大躍進を見せた2008年第3四半期。Nielsen Mobileは、11月13日に発表したレポートで米国市場におけるiPhoneのコンバージョン率やユーザーの利用動向を分析している。

iPhoneのコンバージョン率

 Nilesenは、2008年10月現在、iPhoneをアクティブに利用している13歳以上の携帯電話加入者が360万人がいると見積もっている。iPhoneがMotorolaのRAZRの販売台数を抜いたという調査報告がいくつか出ているが、Nilesenは、第3四半期の購買数をめるぐ闘いはきわどいものだったと分析。過去3か月に携帯電話を購入した人のうち、iPhoneは2008年第3四半期に3%のシェアを獲得、一方MotorolaのRAZR V3シリーズも、最近購入された端末で5%のシェアを獲得している。

今年の1月から9月の間に新しい携帯電話を購入した人のうち、11%がiPhone購入を検討しており、そのうち21%が購入に至っている。しかし、HTCのコンバージョン率が69%、Motorolaが49%と比べると、Appleの数値は決して高くない。2008年第3四半期において、Appleは検討対象となったブランドでは7位、コンバージョン率では12位となっている。

高所得者と毎月100ドル以上支払う層が4割
 では、米国におけるiPhoneユーザーとはどんな人たちなのだろうか。Nilesenの調査によると、iPhoneユーザーの34%が35〜54歳の成人で、最も大きなシェアを占めている。ヒスパニック系の加入者がiPhone視聴者に占める割合は21%(携帯電話の総加入者では13%)。また、世帯収入が10万ドル以上の人の占める割合がiPhoneでは44%に達しており、総加入者全体にこの層が占める割合(22%)の2倍となっている。

 また、iPhoneユーザーの98%は少なくともひとつのデータサービスを使っており、通話だけの利用は2%に過ぎない。また、毎月の支払額が100ドル以上にのぼっているiPhoneユーザーは43%(総加入者では20%)、雇用主が費用を支払っているiPhoneユーザーは13%に達している(総加入者では7%)。

 また、70%のiPhoneユーザーは音楽を携帯電話で聞いている(そのうち39%は直接端末にダウンロードしている)。66%はソフトウェアとアプリケーションをダウンロードし、35%は動画を見ている。これらは一般的な携帯電話加入者の7倍にのぼっており、iPhoneユーザーが活発にデータ通信を利用していることがわかる。

9割近くのiPhoneユーザーが高い満足度
 Appleは今日、端末メーカーの中で最も高い総合的なユーザー満足度を誇っている。2008年第3四半期において、過去6か月の間にiPhoneを購入した人のうち、89%が高い満足度を示しており、これは業界平均が71%なのに比べると非常に高い数値となっている。

 Nielsenは、iPhone成長の動きは今後も続き、次の12か月の間に端末をアップグレードしようと考えている携帯電話加入者の約5分の1がiPhone購入を検討すると予測している。

 しかし、iPhoneの大規模な宣伝費も重くのしかかっており、AT&Tは9月に宣伝のために2100万ドルを費やし、Appleは1500万ドルを費やしているとNielsenは分析している。
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