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ソフトバンク周辺の話題の数々
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さようなら王監督。ヤフードームが涙に包まれた――。前日に今季限りでの退任を表明したソフトバンク・王貞治監督(68)が24日、ヤフードームでのラストゲームとなるオリックス戦に臨んだ。本拠地で最後のユニホーム姿をひと目見ようとスタンドは超満員。14年間を過ごした“第2の故郷”福岡で最後の采配。試合には敗れたが、王監督は退任セレモニーでファンに感謝の言葉を述べ、涙に暮れるナイン全員と握手をかわした。

 グラウンドに広がった輪の中心に消えた王監督の体が、ふわりと浮いた。3万5526人の万雷の拍手のなか、背番号89の体が4度、舞った。阪神を撃破し、03年10月27日に日本一に輝いて以来、チームでは1794日ぶりの胴上げを終えると王監督は午後10時17分、14年の感謝の思いを込め、グラウンドへ深々と一礼した。

 「95年以来14年間ユニホームを着させていただきました。大変、幸せでした。残念ながら体調が十分でなく、チームの士気にも影響が出てしまい本来の戦いができなかった。二重の苦しい思いをしてまいりました。これはすべて監督の責任。強く強くそう感じております」。謝罪の言葉はスタンドからの「そんなことないぞ!」「ありがとう!」の絶叫にかき消された。

 本拠地・福岡でのラストゲーム。前日の衝撃的な退任発表から一夜明けても、指揮官の携帯電話は鳴りっぱなしだった。勇退を惜しむ声、感謝の言葉…。「それはもう大変だよ。多すぎて返事も返せないんだ」。それでも苦笑するその顔は、重圧から解放されてどこか晴れ晴れとしていた。  試合前の練習ではいつも通りに振る舞った。「野球」を意味する背番号89のユニホームに身を包み、自らバットを手に入団2年目の捕手・高谷に熱心な打撃指導を行った。試合では6回、ベンチを飛び出して抗議。4点を追う最終回の攻撃では、矢継ぎ早に代打を送った。勇退は表明しても、座右の銘である気力、そして情熱はまるで衰えていなかった。

 ダイエー監督に就任し、本拠地で初采配をふるった95年4月8日のオリックス戦から1849試合目。最後は同球場通算374敗目の黒星で終わり、CS出場の可能性も消えてしまった。だが試合後は「残り試合はあるけど、彼らは来年に向けてスタートを切ってもらわないとね。少しでもこんな男がいたと、覚えておいてくれればいい」としてセレモニーでは1、2軍のコーチ、選手全員と1人1人と握手。普段は「忠臣蔵を見ていても同じ場面で泣く」と笑う68歳指揮官は、この夜は最後まで笑顔だった。

 「最初に踏み入れた時には、でっかいところだと思った。14年も生活するとは思わなかった」。当時“福岡ドーム”の名称だった本拠地は世界のホームラン王を驚かせた。松中、小久保、城島ら大砲を育て上げたグラウンドとの別れを惜しむかのように、何度も立ち止まり、ゆっくりと両手を振って一周した。残りは8試合。もう少しだけ、王監督と一緒に過ごす夢の時間は残っている。
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ソフトバンクは、今期の成績に比例してか、
地元・福岡でも人気にも陰りが見え始めていた。

 9月の福岡ヤフードームでの主催試合は
6日、7日、9日の3試合は観客が3万人を超えたが、
10日は2万8786人、11日は2万7622人と3万人割れ。

9月に本拠地の観衆が2試合続けて3万人を下回るのは、
実数発表になった05年以降初めてだった。

 地元テレビ局のナイター中継の視聴率も下落の一途で、
「開幕時は15%前後で推移していましたが今や1ケタ台。
地元局はどこもホークス関連の番組を持っていますが、
人気の低迷に頭を悩ませています」(地元マスコミ関係者)

 王監督がホークスの指揮を執ってはや14年。
5季連続で優勝を逃すようでは、マンネリや求心力、
人気の低下を指摘されても言い訳はできない状況があった。

CS進出を逃した今期。
区切りをつけるには、ちょうどいいタイミングだったとも言える。

ちなみに、ダイエーからソフトバンクにオーナーが
変わって、一度も優勝がないまま、勇退…というのは
皮肉なものだが、ソフトバンクとしては、
この間に、ボーダーフォンを買収し、
携帯電話ブランドでソフトバンクの名を浸透させることに
成功しただけに、野球チームが王監督を失っても
万全だったとも言える。

まずは王監督、お疲れ様、というところだろうか。

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