ゲーム差７．５の２位につけているソフトバンク。王監督はまだまだ優勝を諦めていないが、やはり気になるのは体調だ。

　王監督が昼食を詰まらせて腹部の違和感を訴えたのは今月１４日のこと。その日のロッテ戦は、ホテルで静養した王監督に代わって秋山ヘッドが指揮を執ったが、王監督が試合を欠場したのは０６年７月に胃の全摘手術を受け、翌年２月のキャンプから現場復帰して以後、これが初めてのことだった。

　王監督は今季のオールスター戦（７月３１日、８月１日）のコーチ役も「ノックもできないし、迷惑をかける」と辞退。それだけに、来季も続投という声が強い中、監督という激務をまっとうできるのか再度、不安視されているのである。

　もっとも「心配ご無用」というのはチーム関係者。

「王監督はトイレで便や尿を必ず目で確認して、少しでも黒ずんだりして変化があるとすぐに主治医に相談するようにしています。食べ物を詰まらせたのも今回が初めてじゃないし、対応には慣れている。むしろ胃がないにもかかわらず、ここ最近は体調がよく“夏場は体力を消耗するからたくさん食べないとね”と、消化のよくない『冷やし中華』も平らげる旺盛な食欲に驚かされます」

　主治医からはさすがに「胃腸を休めなさい」と注意されたそうで、もっぱら点滴で栄養補給している王監督。そのため多少はほっそりして見えるが、この日の試合前も明石ら若手のバッティングを手取り足取り指導。試合中も手を打ち声を上げ、元気な姿を見せていた。

　勇退という言葉はまだまだ先のようだ。

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